結婚式の準備に夢中になっているカップルも多いと思いますが、実は入籍後にこそ、たくさんの重要な手続きが待ち受けています。「どんな手続きが必要なんだろう」「エクセルで管理した方がいいのかな」と悩む方も多いのではないでしょうか。
私も最近入籍を済ませた新婚1年目として、実体験をもとに効率的な手続き管理の方法をご紹介します。意外かもしれませんが、私がお勧めしたいのは、エクセルではなく手書きでの管理なんです。
この記事では、結婚生活をスタートする際に直面した経験から、特に以下の点について詳しく解説していきます。
入籍後に必要な主な手続き
入籍後、特に姓や住所が変更になる場合は、様々な手続きが必要になります。以下に主な手続きをまとめました。
一般的に行わなければいけないこと
入籍後に全ての方が行わなければならない基本的な手続きには、主に役所や銀行での名義変更、住民票の変更があります。また、健康保険や年金の手続きも必要です。
行政関連の手続き
- マイナンバーカードの更新
- 氏名・住所変更の手続き
- 写真の更新が必要な場合も
- 住民票の変更
- 新居への転入届
- 世帯構成の変更手続き
- 戸籍関連
- 新しい戸籍の作成
- 必要に応じた戸籍謄本の取得
社会保障関連
- 健康保険の手続き
- 被保険者証の名義変更
- 扶養に入る場合の手続き
- 国民健康保険から社会保険への切り替え
- 年金関連の手続き
- 基礎年金番号の名義変更
- 厚生年金の被扶養者認定
会社に勤めている場合には会社が手続きを行ってもらえる箇所もあるため、必ず人事や該当する部署の人に結婚した旨を報告しましょう。
「絶対にいつまでにやらないといけない」という決まりはないものの、住所や名前がかわったことで重要な郵便物が届かない…などの事態は避けたいですよね。時間をみつけてなるべく早めに対応を進めていきましょう。
詳しい情報を知りたいという人は、天下のゼクシィ 様がタイムスケジュールを紹介してくれているから確認しようね
資格保有者の追加手続き
職業や資格によっては、一般的な手続きに加え、資格証明書や免許証の名義変更が必要になります。医師や弁護士、看護師など、専門職の方々に該当します。
手続きに必要な書類は、住民票、戸籍謄本、新姓の印鑑などが求められることが多いです。これらの書類を早めに準備し、スムーズに手続きを進めましょう。
私の場合、証明できる戸籍謄本が必要でした。後ほど補足しますが、戸籍謄本はあらかじめ複数準備しておくのが吉です
更新するたびに手数料がかかることに文句を言いたい気持ちを抑えてがんばりましょう!!!!!
旧姓併記に関する手続き
旧姓併記とは、新しい姓と共に旧姓を公式に残す手続きのことです。2021年からの制度変更により、様々な公的書類で旧姓併記が可能になりました。
完全に個人の主観ですが、パスポートの旧姓併記については、仕事で使う人だけにすることをおすすめします。入国審査時などに「これは何?」と言われたときに日本の制度を外国語で説明するのは割と至難の業ですよ
私はマイナンバーカードと自動車免許を旧姓併記にしました。次の更新期間までは、裏面に手書きで新しい姓が書かれています。なので、表面はぱっと見て旧姓のままです。
エクセル管理を避けるべき4つの理由
さて、ここまで見ると仕事ができる人は皆、考えるはずです。
「ガントチャートでも作った方がいいのかな?」
「To Doリストが書かれたエクセルのテンプレートはないのかな」
ということで先に結論から申します!
その努力、きっとすぐに無駄に終わってしまいます!!!
もちろんガントチャートやエクセルできれいに管理できる仕事ができる人はぜひそうしてくださいね。
でも、実体験から言えることはそこまで作りこまなくてOKだよ。ということです。
次からは、その理由を4つ挙げて説明していきたいと思います。
複雑化による混乱のリスク
最初は整然と管理できそうに見えるエクセルですが、実際に使い始めると予想以上の課題が浮かび上がってきます。
例えば、クレジットカードの名義変更一つを取っても、オンライン・郵送・電話など、会社によって対応方法が異なります。これをエクセルの同じフォーマットに落とし込もうとすると、かえって情報が煩雑になってしまうのです。
- 情報の複雑化により全体把握が困難に
- 更新作業の手間が予想以上に発生
- データ入力の形式統一が困難
また、手続きの途中で新たな要件が判明したり、想定外の書類が必要になったりすることも。そのたびにエクセルのフォーマットを修正する必要が出てきて、当初の整理された状態を保つのが難しくなっていきます。
もちろんエクセル管理で慣れている人はそちらをおすすめします。素直に尊敬します!!!!
実際の手続き数は意外と多くないから
これを言うと反論を受けるかもしれないのですが、落ち着いてください。
「すべての手続きを1日で終わらせてみせるぞ!うおおお」
という人にはとっても無理難題なミッションにみえるかもしれませんが、手続きに期限はありません。(もちろん早めに終わらせましょうね)
「すべての手続きを完璧に管理したい!」という思いから、つい凝ったエクセルファイルを作ってしまいがちです。しかし、実際に必要な手続きは、考えているほど多くありません。特に、会社員の場合は勤務先の人事部門がサポートしてくれる手続きも多いため、自分で管理する必要があるものは限られてきます。
私の経験では、最初の1週間で終わる手続き、1ヶ月以内に済ませる手続き、その後徐々に進める手続きと、自然と時系列での優先順位が見えてきました。そのため、複雑な管理表は必要なかったのです。
実際、私は新婚旅行の航空券を旧姓のときに購入しました。その関係で、パスポートとクレジットカードの名義変更は後回しになってしまったよ。でもなんとかなったよ。
紙のリストは手続きの進捗を一目で把握できるから
手書きリストの最大の魅力は、その視認性の高さです。玄関や冷蔵庫に貼っておけば、日々の生活の中で自然と目に入り、「あ、これやらなきゃ」と思い出すきっかけにもなります。
また、家族と共有する際も、パソコンを開く手間なく、さっと確認できるのが便利です。
特に、手続きが完了したものに線を引いていく達成感は、エクセルにはない満足感があります。また、市役所などで順番待ちをしている間にもサッとリストを確認でき、その場で必要な修正もできます。
手書きなら柔軟に変更や追加がしやすいから
手書きリストのもう一つの大きな利点は、その柔軟性です。窓口で「あ、この書類も必要でしたか」という場面は少なくありませんが、手書きなら即座にメモを追記できます。
また、行政の方に「この後の手続きで漏れはありませんか?」と確認する際も、手書きのリストの方が見せやすく、アドバイスをもらいやすいものです。
実際の手続きでは、予定外の事態も多々発生します。例えば、私の場合は銀行での手続き時に「印鑑登録証明書も必要です」と言われ、その場でリストに追記。次の手続きに活かすことができました。
手書きのリストなら、追加で必要な手続きが出てきた場合や、スケジュールが変わった場合でも、簡単に書き足すことができます。
入籍後の手続きを成功させるための重要ポイント
すべての手続きをスムーズに進めるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。特に以下の3点は、必ず意識しておきたいポイントです。
オンライン手続きの活用術
近年、行政のデジタル化が進み、多くの手続きがオンラインで完結できるようになりました。この利点を最大限に活用することで、貴重な時間を節約できます。
- 公的書類の取得
- 住民票のオンライン申請
- 戸籍謄本のウェブ請求
- 各種証明書のコンビニ交付
- 金融関係の手続き
- インターネットバンキングでの口座名義変更
- クレジットカードのウェブ申請
- 公共料金の住所変更
- その他のサービス
- 各種会員情報の更新
- 定期購読の住所変更
- 保険契約の内容変更
事前にオンライン対応可能な手続きをリストアップしておくことで、効率的に進められます。また、夜間や休日でも手続きができる利点も活用しましょう。
必要書類を多めに用意する
入籍後の手続きでもっとも重要なのが、住民票と戸籍謄本の管理です。これらの書類は想像以上に多くの場面で必要となります。
- 銀行口座の名義変更
- クレジットカードの更新
- 資格証明書の書き換え
- 保険契約の変更
- 就職・転職時の身元証明
- パスポートの更新
「手数料がもったいない」という考えは捨てて、余分に用意しておくことをお勧めします。必要になってから取得すると、その都度時間を取られることになります。また、予備があることで急な必要時にも慌てずに済みます。
私は資格の更新や就職活動時の証明(特殊な職種の場合)など、忘れたころに戸籍謄本が必要になりました!!
余ったものは記念に取っておきましょう。笑。
この機会にカードの枚数などを見直そう
結婚を機に、所持しているカード類の見直しをすることをお勧めします。名義変更の手間を考えると、この機会に整理整頓するのが賢明です。
- 使用頻度の確認
- 年に数回しか使わないカード
- 特典をほとんど活用していないカード
- 代替可能なサービスがあるカード
- コスト面での検討
- 年会費が見合わないカード
- 維持費の発生する口座
- 同じような特典の重複
- 将来性の評価
- 新生活での必要性
- 家族カードへの切り替え検討
- ステータス変更の可能性
実体験として、私の場合は空港ラウンジ利用だけが目的だったゴールドカードを解約し、ほとんど使用していない銀行口座も整理しました。結果として、管理の手間が大幅に減り、年間のカード関連費用も削減できました。
入籍後の手続きが終わったらやりたいこと
すべての手続きが完了したら、いよいよ新生活に向けての楽しい準備が始まります。具体的には以下のような項目を検討していきましょう。
結婚指輪の購入を検討しよう
結婚指輪は、毎日の生活で身につける大切なアイテムです。選び方のポイントは以下の通りです。
- 実用性の検討
- 仕事での着用のしやすさ
- メンテナンスの必要性
- 耐久性と素材の特徴
- デザイン選び
- 二人の好みの一致点
- 長期着用を考慮したシンプルさ
- 予算とのバランス
なお、近年は手作り体験も人気です。二人で作り上げる思い出と、世界に一つだけの指輪を手に入れることができます。
結婚式場を探してみよう
結婚式場探しは、入籍後に最も楽しみなイベントの一つですよね。
どんな場所で、どんなスタイルの式を挙げたいかを考えながら、理想の結婚式場を見つけましょう。
新婚旅行の計画を立てよう
新婚旅行は、海外旅行を計画しているカップルも多いでしょう。リゾート地や自然に囲まれた観光地など、国内外を問わず、二人の好みに合わせて計画を立ててみてください。
入籍後の手続きをスムーズに進めるためのまとめ
今回の記事では、入籍後に必要な手続きと、エクセルに頼らず手書きで管理する方法について紹介しました。
この記事のポイントをまとめました。
手続きを順序立てて行うことで、スムーズに進められます。時間を有効に使いましょう。入籍後の手続きが終わったら、新生活を計画的に進めてくださいね。
皆様の幸せな結婚生活を願っています!