プロポーズのヒントは漫画から得てしまおう
プロポーズの準備を始めようと思っているけれど、どんな方法がいいのか迷っていませんか?特別なレストランを予約するべきか、派手なサプライズを用意すべきか…。
実は、そんなプロポーズのヒントが、意外にも漫画の中に隠れているんです。
今回は、私の夫が実際に参考にしたという漫画をもとに、自然で心温まるプロポーズの方法をご紹介します。
おすすめの漫画『この会社に好きな人がいます』
今回注目するのは、榎本あかまる先生による『この会社に好きな人がいます』です。2019年に講談社「モーニング」で連載がスタートし、全15巻で完結したこの作品は、ついにアニメ化も決定。
文系職場での恋愛を描いたこの作品は、理系の夫も「こんな社内恋愛、憧れるなぁ」と話すほどの魅力にあふれています。
<あらすじ>社内恋愛はときめきが忙しい
ネタばれを含みます
全15巻は以下の3つのパートに分けられます。
第1章 秘密の社内恋愛
物語の舞台は、とあるお菓子メーカー。経理部の真面目な立石と、企画部の情熱的な三ツ谷による社内恋愛を軸に展開していきます。当初は犬猿の仲だった二人が、ある出来事をきっかけに急接近。
周囲には内緒で始まる恋には、社会人ならではの甘くて苦い展開が待っています。
特に印象的なのは、山梨旅行のシーン。三ツ谷が見せる意外な一面に、思わずキュンとしてしまいます。電車の中で読むときは、周りの視線に要注意かもしれません!
前半はとりあえずときめきがすごいです。
社内恋愛のアラサーカップルにここまでときめけるのはすごいです。
第二章:恋から結婚へ
社内恋愛が周囲に知られることになり、物語は新たな展開へ。
意外にも会社からの理解を得られ、二人の関係は結婚を意識する方向へと進んでいきます。立石は婚約指輪を密かに用意し、完璧なサプライズを計画しますが…結果的に、家でくつろいでいるときに、自然な流れで「結婚しよう」という言葉がこぼれ出てしまうんです。
このシーンこそ、私の夫が「こんな風にプロポーズできたらいいな」と強く感じたポイント。計画的なサプライズより、日常の中での心からの言葉の方が、かえって相手の心に響くことがあるんですね。
実はおうちでプロポーズをするのって結構肯定的に受け止められているそうですよ。
第三章:共働き夫婦の日常
無事に結婚式を終え、次なるお話は「子育て」です。
このあたりから月日の流れがめちゃくちゃ早く進むのですが、結婚後、物語は同じ会社で働きながらの子育てという現実的な課題に向き合います。
三ツ谷の時短勤務での葛藤、育児と仕事の両立など、現代の共働き夫婦が直面する問題がリアルに描かれています。
作品を彩る3つの魅力
社内恋愛の漫画はこれまでもたくさんあったかと思うのですが、この作品には3つの大きな魅力があります。
悪い人がいなくて全員愛されるキャラクター
先ほども書きましたが、社内の様々な立場の人間も出てきます。
部署の壁を越えた人間関係の機微が丁寧に描かれており、時に対立しながらも協力し合う姿は働いていたらわかるーということも多いです。
また、女性上司のリーダーシップや昇格での奮闘など、現代の多様な働き方がしっかりと表現されています。私が特に印象的なのが、新入社員の成長を描いたエピソード。新規事業部での試行錯誤や、先輩社員との関係性など、まるで自分の職場を見ているかのように感じました。
実はこの中でもう1組の社内恋愛が繰り広げられており、ずばり「年齢差」がテーマになってきます。年上の女性に対する「結婚」というリアルと、年下彼氏のわんこっぷりも発揮されます。年上女性がかっこいいんだこれがまた。
過去の恋愛描写や元カノ元カレの存在がちらつかないすがすがしさ
これも読み進める中でかなり意外なポイントでした。
立石と三ツ谷は、決して二人とも「はじめて」の相手ではないようなんですよね。
これは決して明言された内容ではないのですが、セリフや雰囲気から「まぁはじめてではないよね」という感じです。
よくある恋愛漫画によくある三角関係などのドロドロした展開を避け、清々しい雰囲気を保っているのも特徴的。
これまでの恋愛漫画とちょっと違うな?と思った点はここにあるのかな?と思い、私自身とってもびっくりしましたけれども違和感なく読み進められます。
そしてとにかく絵がきれい
これは10人いれば10人が頷く話ではないでしょうか。
3つ目は、丁寧な作画の魅力です。登場人物の繊細な表情の変化が、清楚な線で美しく表現されています。また、オフィスカジュアルを中心としたファッションセンスの良さも見どころの一つ。
私の夫も「女性キャラクターの服装選びが秀逸」と太鼓判を押していました。さらに、読みやすい画面構成で物語が展開されるため、長編でありながら最後まで快適に読み進められます。
おうちプロポーズのメリット
最後に、本作から学べる、おうちプロポーズならではの良さをご紹介しますね。
- リラックスした空間だからこそ、心からの言葉を交わせる
- 特別な場所での緊張感なく、自然な気持ちを伝えられる
- 二人らしい形のプロポーズができる
結婚後の生活は日常の積み重ね。だからこそ、普段の生活空間でのプロポーズには、将来の二人の姿を想像させる特別な魅力があるのかもしれません。
まとめ
『この会社に好きな人がいます』は、単なるラブストーリーを超えて、現代の働く男女の理想と現実を描いた作品です。
プロポーズのアイデアを探している方はもちろん、結婚生活や職場での関係性について考えたい方にもおすすめです。
電子書籍でも読めるので、ぜひ手に取ってみてください。
大切なのは、お互いの気持ちが自然に通じ合える瞬間を大切にすること。それこそが、これからの二人の生活の土台となるのではないでしょうか。