結婚準備のタスクの中で、特に悩ましいのが前撮りの計画です。結婚指輪、式場選び、ハネムーンと大きな出費が続く中で、前撮りにどれくらいの予算を配分すべきか、多くのカップルが頭を悩ませています。
「一生の思い出になる写真だから、しっかり撮りたい」
「でも、予算はなるべく抑えたい」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。私も同じ悩みを経験しましたので、実際の体験に基づいて、賢い選択のヒントをお伝えしていきます。
既婚者のうち約7割が結婚式の前撮りを行っている
「みんながやっているから」という理由だけで、大切な決断をするのはもったいないですよね。ここでは、最新のデータと実態から、前撮りの意義について考えていきましょう。
ウェディングパークの調査が実施した最新の調査によると、既婚者の70%以上が前撮りやフォトウェディングを実施しています。もはや前撮りが「特別なオプション」から「結婚準備の基本項目」へと変化してきているという現実です。
実施形態は大きく分けて2パターンあります
・結婚式と組み合わせた総合的な記念撮影
・写真撮影に特化したフォトウェディング
どちらを選ぶにせよ、7割を超えるカップルが何らかの形で記念撮影を取り入れている事実は、その重要性を物語っています。
前撮りを選ぶ3つの理由
これほど多くのカップルが前撮りを選択する背景には、写真を残すこと以上の価値があります。
この他にも時間的な余裕を持って撮影できたことで、リラックスした自然な表情の写真が残せたのは大きな収穫でした。
なお、撮影場所については、式場とは別のスタジオを選択しましたが、これは予算と希望する雰囲気を総合的に考慮した結果です。最近では式場が前撮りまでセットにしたお得なパッケージプランを提供するケースも増えていますので、まずは式場に相談してみるのもよいでしょう。
<費用>前撮りの費用平均は20万円台!10万円以内での撮影は可能?
結婚準備の予算配分で頭を悩ませるのが、前撮りの費用です。実際の費用は個人の希望により大きく異なり、数万円から数十万円まで幅広い選択肢があります。ここでは、市場動向と実践的な予算計画についてご紹介します。
年代 | 2013年頃 | 2023年ごろ |
費用 | 平均15万円前後 | 平均20万円前後 |
場所 | 結婚式場・スタジオ | スタジオ・外 |
ポーズ | 写真館のような真面目なポーズ | ・自分たちで用意するグッズの使用 ・おもしろいポーズ |
2013年頃の相場は、平均14~15万円前後でしたが、2023年頃には平均価格が上昇し、平均19~21万円前後に変化しているそうです。
結婚に関連する主な支出項目を時系列で見ていきましょう。
- 婚約期: ・エンゲージリング ・顔合わせ食事会 ・記念品準備
- 準備期間: ・結婚指輪 ・前撮り撮影 ・新婚旅行の予約
- 挙式直前: ・結婚式の最終支払い ・新生活準備 ・内祝いの手配
このように多岐にわたる支出の中で、前撮りへの予算配分は慎重に検討する必要があります。
参考までに、私たちの結婚指輪は手作りを選択し、約17万円で制作しました。これは別記事で詳しく紹介していますが、予算配分の参考にしていただければと思います。
私たちは当初、15万円以内での撮影を目標に設定しました。いくつかのスタジオを比較検討した結果、「小さな結婚式」のスタジオプランを選択。以下が具体的な費用内訳です。
項目 | 金額 |
基本プラン(和装・洋装1着ずつ 合計2着) | 6,9000円 |
衣装のオプション(レースの追加) | 1,1000円 |
綿帽子 | 8,800円 |
スタジオ追加利用料 | 11,000 |
小物(風船やインナーなど)の購入 | 約10,000円 |
合計 | 約11万円 |
一見リーズナブルな基本料金も、実際にはオプション費用が加算される仕組みになっています。ただし、賢い選択と工夫次第で、理想の撮影を実現できることがわかりました。
費用を賢く抑える方法
衣装の着替え回数は、前撮り費用を大きく左右する重要な要素です。
私たちは以下の通りにしました。
<前撮り> 白無垢とウェディングドレス
<結婚式当日> 色打掛とウェディングドレス(別デザイン)
このように分散させることで、すべての衣装を着る機会を確保しながら、コストを適正に保つことができました。
1着しか着ないのであれば、10万円以内におさえるのも現実的に可能な範囲だよ!
賢い備品調達戦略~必要な備品リストを使用
洋装・和装それぞれ必要なものが変わってきます。
洋装関連: ・ブライダルインナー ・パニエ(必要な場合) ・アクセサリー類 ・靴下・ストッキング
和装関連: ・裾除け ・足袋 ・和装小物一式 ・タオル類
新郎衣装関連: ・ウイングカラーシャツ ・アクセサリー ・シューズ
コスト削減のテクニック: ・フリマアプリで中古品をチェック ・結婚式本番でも使用するものを優先購入 ・実家や親戚の持ち物を活用 ・レンタルと購入を使い分け
人によっては、家族にきいてみたら着物と一緒に持っている!という備品もあるかもしれません。
ブーケや髪飾りは、基本プラン内にあるもので決めました。
トータルビューティプランがいくらになるか考えよう
美容関連の準備も、優先順位をつけて効率的にしましょう。
ネイルはネイルシールを使いました。また、基礎スキンケアは普段使いの製品で対応しました。
オプションとしてまつエクや眉のケア、ボディケアやジムやヨガもありますね。
私は露出の多い衣装にしたので、本格的なダイエットやエステはあまり気合を入れなくても大丈夫でした。笑。
そのかわり、私は少し課金をしてポンチョのようなものを羽織りました。
撮影する時期が値段を左右する・断然平日がお得!
前撮りの日程選びは、予算に大きく影響する重要な要素です。特に平日撮影を選択することで、複数のメリットが生まれます。実際に、基本料金から3~5万円もの節約が可能となるケースが多いのです。
また、平日ならではの魅力は費用面だけではありません。スタジオの混雑が比較的少ないため、ゆとりある撮影時間を確保できます。
具体的な費用差を見てみましょう。
平日:基本料金のまま
土日:+30,000円前後 ※ただし、これらはスタジオによって設定が異なりますので、必ず確認が必要です。
私たちも平日撮影(しかも仏滅)を選択しましたが、スタッフの方々にもゆとりを持って対応していただけ、リラックスした雰囲気の中で思い出に残る写真を残すことができました。費用面での節約以上に、質の高い撮影体験ができたことは大きな収穫でした。
このように、平日撮影は経済的なメリットと質の高い撮影環境の両方を叶える、賢い選択といえるでしょう。
平日撮影をしたのが、費用をおさえられた最大のポイントだと思っています
すすめられるオプションは深く検討しない
また、前撮り撮影では、様々な追加オプションが提案されます。これらは確かに魅力的ですが、すべてを選択すると予想以上の出費になることも。ここでは、主要なオプションについて、費用対効果の視点から詳しく見ていきましょう。
フォトアルバムについて 思い出を形に残すアルバムは、最も一般的なオプションの一つです。スタジオでの制作は50,000円以上かかることが一般的ですが、実は自分で作成すれば15,000円程度に抑えることも可能です。また、最近ではデジタルアルバムという選択肢も。スマートフォンやタブレットで手軽に閲覧でき、さらにコストを抑えられます。
美肌加工・補正サービス 写真の仕上がりに関するオプションも要注意です。実は、多くのスタジオでは基本的な補正は標準対応に含まれています。追加の美肌加工は魅力的に感じるかもしれませんが、過度な加工は不自然な仕上がりになるリスクも。むしろ、自然な表情や雰囲気を大切にした方が、長く愛せる写真になることが多いです。
このように、各オプションの選択は、予算と目的を明確にした上で判断することが重要です。すべてを詰め込むのではなく、本当に思い出に残したい要素を見極めることで、満足度の高い前撮りが実現できるはずです。
前撮りで大事にしたいことが決まらないときにはどうすればいい?
結婚準備は、次々と重要な決断を求められる道のりです。前撮りにおいても、撮影スタイルの選択から衣装の決定まで、様々な判断が必要となります。特に最初の段階で、ロケーション撮影とスタジオ撮影の選択に悩まれる方も多いのではないでしょうか。
決断に迷った時こそ、専門家の知見を借りることをおすすめします。ブライダル専門のカウンターでは、経験豊富なコンサルタントが親身になってアドバイスをくれます。
ゼクシィカウンター やHanayumeカウンターでは、結婚式場の紹介だけでなく、あなたの希望や予算に合わせた撮影プランの提案も行ってくれます。
私も実際にきいてみて、なんとなく費用の相場をつかむことができました
また、すでに式場が決まっている場合は、そこでの前撮りプランも検討価値があります。多くの式場では、独自の前撮りパッケージを用意しており、場合によっては特典付きのお得なプランを提供していることも。まずは式場のプランナーに相談してみることをおすすめします。
まとめ 疑問に思っていることは直接店舗にも相談をしてみましょう
今回は、結婚式の前撮りをするときの予算の相場と金額を左右するポイントを紹介しました。
前撮りは、単なる写真撮影以上の価値があります。価格だけでなく、どんな思い出を残したいのか、お二人らしさをどう表現したいのか、じっくり考えることが大切です。専門家に相談しながら、理想のプランを見つけてくださいね!